信州の森から考える”自然との共存”と、

LOHAS(life style of health and sustainability)な提案





はじめに.....

長野県の森林は、約106万haと県土の78%を占め、このうち民有林は64%の約68万haです。


民有林のうち、スギやカラマツなどの人工林は、48%に当る約33万haで、これらの森林を守り育てる為には、間伐などの人的管理が必要です。特に人工林の53%に当る、31年生以上のスギやカラマツなどは約17万haに及び、間伐による森林の整備と木材の搬出・利用が大きな課題となっています。







このような現状のもと、私たちは自らが森林を見て、発見し、デザインを描き、アクションを起こすことをしない限りは、恒久的な持続社会の構築はありえないと考えました。


そこで私たちGREEN.LABは、長野県という森林県の農山村に暮らすものとしての文化(ライフスタイル)を再構築し、それらを持続させるための第一歩として新たな産業を立ち上げました。ここにその紹介をします。





GREEN.LABが目指す事業内容.....



・県産材を使ったスノーボード・スキーのウッドコアの企画・製造・販売
・スキー場・都市公園における木製遊具の企画制作・設置販売
・持続的な生活文化や産業(グリーンライフ)を推進する為のデザイン・企画制作










これからの未来、フォレストスタイルとは.....

ウッドコアの生産と、共用する「コア繋がり」の輪の創出=フレンドシップ
国産スノーボード・スキーファクトリーの生産ラインにおいて、各社が最低1アイテムを生産できれば国産材の利用拡大に繋がる。多くのスノーボーダーが環境にたいしてできる事として、”コア繋がり”(自然との共生)を提案します。










ウッドパーク構想.....

長野県内外のスキー場での木製遊具の設置等、県産材を利用したパークアイテムの制作と設置を、もう一つの事業として進めます。菅平ダボス観光スキー場でカラマツなどの県産材を使用した「子供から大人までもが楽しめるウッドパーク」がオープン。





小中高の野外スポーツ活動の中に自然環境教育の側面を持たせるスノーボード・スキーを見て、カラマツ林などの森を見て、環境社会を「信州の森から考える」を旗印とした環境教育の構築。

去る6月下旬に信州大学教育学部にて、助教授の井田秀行先生(専門:森林生態学)が「環境教育」という授業で「森林と人の関わり」という内容の講義をされ、世界・日本の森林の現状を話した上でカラマツスノーボードの話を学生の前でウッドコアとテストボードを見せて私たちの取り組みの経過を話してくれました。「社会や環境などの取っつきにくい問題において若者の意識を変える為に、導入にはカッコイイこと。モテそうなことが一番だ。それにはカラマツボードは極めて大きな効果を秘めていると思う」。また、同学部で行われる8月から9月中旬までの教育学部全員必修の「自然教育」という野外実習の中でも是非見せてやりたい。との要望を頂きました。私たちはもちろん快くサンプルやウッドコアを貸し出します。「環境教育」や「自然教育」の中で、私たちの理念や行動が役に立つのなら、きっと山は喜ぶ筈で、もちろん私たちも喜びます。











おわりに.....

私たちが今行っている活動は行政の枠やNPO、大規模な資本社会とはリンクしていません。あくまで農山間部で高原野菜を軸にした農的ライフスタイルを送り、冬には峰の原をはじめ日本の雪の良い場所をスノーボードで滑る事を至福の時間と考えて暮らしを続けています。雪の峰の森の中を滑ります。この至福の時間を持続させるにはこのライフスタイルを続ける事が大事で、次に通貨を獲得し換えていくことだと思います。夢や情熱だけでは無理だと思います。そこには労働を必要とします。労働はキツクて辛いからこそ続けられるものだと思います。


私たちは身の回りの資源に目を凝らし、


花見百姓の様に目先のばかりを追い、


自分の出来ることをわきまえ、


相手を思いやれる心遣いを持ち、


笑って汗をかく。


分かり合える友情というネットワークで支えられ、森のライフスタイルを続けること。


目先の花見百姓は大きな風呂敷を広げるのではなく、目の先あたりをいつも見ていたからこそ、生活文化をスタイルとして持続できたのではないかと感じます。私たちの草の根運動がやがて美味しい実となれるよう頑張りたいものです。










ご支援のお願い.....

私たちGREEN. LABがこのようなサンプルを作ったりテストしたりできるのは、長野市出身でスポーツシューズ・アパレル等を国内販売する会社の社長が個人的に私たちのプランに共感を覚え、自立する為の支援を申し出て頂いているからです。私たちも信州の森と同じように里親が必要です。その里親もまた持続可能な経済社会を構築しなければ里親は続かないと考えます。いずれにしても、里親になる側も里親を受ける側にも強い意思が必要です。私たちは強い意思でこのプロジェクトを推し進めます。ウッドコアのサンプルやテストをする為のボード作りにはお金が掛かります。しかし県産材を使用したボードには未来があります。その未来には、「スノーボードだけではなく、スキー・テレマークスキーのウッドコアも作ったら?」という声も聞こえますが、経済社会において資本の少なさは活動範囲の狭さに映し出され思うようには進みません。私たちは私たちの持てる能力の範囲で、この夢のような美しい仕事に情熱を傾け、より多くの人に信州のカラマツなどを使用したウッドコアでスノーボードを作り、従来よりも価格帯の安い流通網を構築し、作り手が滑り手へスノーボードカルチャーや生活文化をも伝えていこうと考えます。

このプロジェクトに協力してくれた方々

アクトギアさま・信州大学教育学部 井田さま・キコリデザイン研究所さま・城北木材工業さま・山田木工さま・上田第三木材さま
長野県林務部さま・フォトグラファー配島さま・長野県信州ブランド観光戦略局さま・西林さま
T.M.Nスキースクールさま・ダボス観光株式会社さま そして多くのスノーボーダーの友達





Green.Lab 
Website管理人 中山二郎


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